私たちを取り巻く様々なストレスに負けないようにするデイ・ケアです。規則正しい生活を行い、体力を維持、向上させ、仲間を作って、たのしく生活する方法を訓練し、経験を重ねます。そして病気の発展を未然に防いだり、再発を予防しながら、皆さんのストレスに対するキャパシティを向上させるプログラムを準備しています。まずはデイ・ケアに慣れること、次に楽しむこと、夢中になること、そして社会で活躍する準備を始めることと段階を経ていきます。もちろん年齢層によってそのニーズは変化しますのでのんびりするのもOKです。
(ストレス強度、 マズローの図、キュウブラロスの受容の図)


| 生活上のできごと | ストレスの強さ |
|---|---|
| 1.配偶者の死 | 100 |
| 2.離婚 | 73 |
| 3.夫婦の別居 | 65 |
| 4.刑務所などへの拘留 | 63 |
| 5.近親者の死 | 63 |
| 6.自分のけがや病気 | 53 |
| 7.結婚 | 50 |
| 8.解雇 | 47 |
| 9.夫婦の和解 | 45 |
| 10.退職や引退 | 45 |
| 11.家族が健康を害する | 44 |
| 12.妊娠 | 40 |
| 13.性生活がうまくいかない | 39 |
| 14.新しく家族のメンバーが増える | 39 |
| 15.仕事面の再調整 | 39 |
| 16.経済状態の悪化 | 38 |
| 17.親友の死 | 37 |
| 18.職種換えまたは転職 | 36 |
| 19.夫婦の口論の回数が変わる | 35 |
| 20.1万ドル以上の抵当(借金) | 31 |
| 21.抵当流れまたは借金 | 30 |
| 22.仕事上の責任の変化 | 29 |
| 23.子どもが家を去ってゆく | 29 |
| 24.身内間のトラブル | 29 |
| 25.優れた業績をあげる | 28 |
| 26.妻の就職、復職、退職 | 26 |
| 27.復学または卒業 | 26 |
| 28.生活状況の変化 | 25 |
| 29.生活習慣を変える(禁煙など) | 24 |
| 30.上司とのトラブル | 23 |
| 31.勤務時間や勤務条件の変化 | 20 |
| 32.転居 | 20 |
| 33.学校生活の変化 | 20 |
| 34.レクリエーションの変化 | 19 |
| 35.教会(宗教)活動の変化 | 19 |
| 36.社会活動の変化 | 18 |
| 37.1万ドル以下の抵当(借金) | 17 |
| 38.睡眠学習の変化 | 16 |
| 39.家族だんらんの回数の変化 | 15 |
| 40.食習慣の変化 | 15 |
| 41.休暇 | 13 |
| 42.クリスマス | 12 |
| 43.ちょっとした法律違反 | 11 |

各種健康保険、生活保護法が適用され、自立支援医療制度も利用できます。自立支援医療制度を利用した場合、医師の診断により10パーセント負担となります。約820円ほどで利用可能です。
主治医、ご本人、ご家族と相談の上、お決めいただけます。
AYA(Adolescents and Young Adults)世代とは思春期・若年成人世代(10代~30代を含む)のことを言います。AYA世代は、社会に出るための準備をしたり、実際に社会に出始める重要なライフステージで、就学、就労、結婚、出産、育児など、本来喜ばしいライフイベントを経験したりする時期でもあります。この時期の健康生活が損なわれる最大の要因は精神疾患であり、なかでも統合失調症の発症は好発時期にあたります。統合失調症は早めに集中的に治療することが重要であるため、当院ではAYA世代の方々の症状の慢性化を防ぎ、就労・就学などの社会復帰を目指すためにデイケアを行っております。


当院では医師・看護師・臨床心理士が連携して支援していきます。その際に各種検査・正確な診断を行うこと、その上でご本人の希望の確認・生活能力の評価・生活リズムの改善・薬物療法の適正化を行っていきます。おひとりおひとりの目標に向け、必要な段階でさまざまな社会資源の導入も行います。
これまで培ってきた統合失調症治療体制を集約し、AYA世代の統合失調症患者治療に特化した「統合失調症AYA世代デイケア」を重点的に行う事で、中期的には親亡き世代になっても独立した生活が可能になるように治療するデイケアを目指しております。